ごあいさつ
今日はユリアナ幼稚園のホームページにおいでいただき、ありがとうございます。
私たちのユリアナ幼稚園は、昭和49年12月に設置認可を受け、翌昭和50年4月、4歳児、5歳児の2クラスからスタートしました。ユリアナの名前は、創立者であり初代の理事長・園長だった老久保サヨ先生がカトリックの洗礼を受けた時の洗礼名からきていますが、先生は個人の信仰と教育は別であると考えていました。したがって、私たちの幼稚園は特定の宗教・宗派とは一切関係ありません。
老久保サヨ先生は、貧しい家庭に育ったために十分な教育を受けることができませんでしたが、厳しい状況を撥ね返す向上心と努力の結果、多くの公務も務めながら独力で幼稚園を開設されました。私たちユリアナ幼稚園の建学の精神が「将来社会において、自律と自立できる人間を育成する」ことにある所以は、そのような老久保サヨ先生の願いでもあります。
幼稚園は、子供を大人からの指示に従わせる場ではありません。私たちの理想とする幼稚園では、子どもたちは教師や友達との交流のなかで、遊びを通して多くのことを学びます。子どもたちは、自由に遊びを展開させることによって、次第に創造力を高めていきます。主体性を大事にすることで、子供たちは自主的に遊び学ぶ楽しさを見出し、それがやがて将来の自律と自立につながっていきます。私たちユリアナ幼稚園は、そのためのより良い環境を子供たちに提供すべく努めています。(私たちの目指している幼稚園については、「入園について」のなかの「入園説明会での話」もご覧いただければ幸いです。)
日本にとって世界は急速に狭くなってきています。理事長や専務理事が書いているように、いまの子どもたちは、将来否応なしに国際社会と深く係わることになります。それは決して平坦な道ではありません。
世界の状況が大きく変化しつつあるなかでは、既成の価値観では十分な対応はできません。未知の状況に直面したときにも、創造的に問題を解決して心豊かに力強く前に進み、自律と自立を実現できる人材、ユリアナ幼稚園はそのような人材育成に努めてまいります。